どこか懐かしさを感じる和菓子には、ひと口食べるだけでほっと心がほどけるような魅力があります。お茶と一緒にゆっくり味わうのはもちろん、季節を感じるお菓子との出会いも楽しみのひとつですよね。
今回紹介するのは、幡ヶ谷の西原通りにある「御菓子所 胡禾(こか)」。

2025年4月12日にオープンしたばかりでありながら、世代を問わず多くの人が足を運ぶ、街に馴染む和菓子屋さんです。
西原通りで出会う、新しくも懐かしい和菓子屋
幡ヶ谷駅を出て、西原通りを歩いていくと見えてくる「御菓子所 胡禾」。

ガラス張りの外観には、昔ながらの和菓子屋を思わせるどこか懐かしい佇まいがあります。

一歩足を踏み入れると、外から受ける印象とはまた違った、洗練された空間が広がっています。
思わず見入る、美しい和菓子が並ぶ店内
店内はすっきりと整えられ、和の趣を残しながらも現代的で心地よい雰囲気。

そこに並ぶのは、大福や最中をはじめとした、彩り豊かな和菓子の数々。



一つひとつ丁寧に仕上げられた愛らしい姿に、思わずじっくりと眺めたくなります。


今回はおすすめを伺いながら「メデタイアイスモナカ」を店先でいただき、持ち帰り用には看板商品の「風々」、「豆大福」「胡麻餅」、季節限定の「麩まんじゅう」を購入しました。

焼きたて食感に驚く、メデタイアイスモナカ
まずは店先のベンチに腰掛けて、できたてのメデタイアイスモナカをいただきました。

ころんとした愛らしい鯛型のモナカに、自家製の粒あんとバニラアイスを詰め込んだ一品です。
アイスは濃厚ながら後味はすっきり。ほどよく添えられた粒あんとの相性も抜群です。そして、ぜひ味わっていただきたいのが、主役にも負けない存在感を放つモナカです。

しっかりとした厚みがあり、ひと口かじると焼きたてならではの香ばしさがふわっと広がります。アイスを包む脇役だと思っていたモナカが、ここまでおいしいとは驚きました。
かわいらしい見た目とアイスに惹かれて選んだものの、食べ終わるころにはモナカそのもののおいしさにすっかり魅了されていました。
食感と餡を楽しむ豆大福と胡麻餅
ほかの和菓子は自宅へ持ち帰り、お茶を淹れてゆっくりいただきました。

まずは、王道の豆大福から。

ひと口食べると、豆のしっかりとした粒感が伝わってきます。

中の粒あんも小豆の存在感があり、甘さも決して控えめではなく、しっかりめ。それなのに後味はすっきりとしていて、いくらでも食べられてしまうおいしさです。
続いていただいたのは胡麻餅。

口元へ近づけた瞬間から、ふわっと広がる胡麻の香ばしい香りに期待が高まります。

なめらかなこしあんと、ほどよく弾力のある生地に、胡麻の食感も楽しく、これは個人的にかなり好みでした。
初めての食感がくせになる、看板商品の風々
看板商品の風々は、これまで食べてきた和菓子とはまた違う、独特の食感が印象に残りました。


もちっとした弾力を感じたかと思えば、ぷるっと、ふわっと口の中でほどけていくような不思議な食感。一言では表現しきれない味わいで、ひと口、もうひと口と食べ進めたくなります。

今回は日本茶と一緒にいただきましたが、コーヒーと合わせても楽しめそう。初めて出会う食感と味わいが、くせになる一品です。
ひんやり味わう、夏の麩まんじゅう
麩まんじゅうは、国産小麦の生麩に羽二重粉とヨモギを合わせ、自家製こし餡を包んで蒸し上げた一品。

お店の方から「食べる前に20分ほど冷やすとおいしいですよ」と教えていただき、冷蔵庫で冷やしてからいただきました。
ひんやりとした生地は、もっちりなめらかで歯切れもよく、噛むほどにヨモギと笹の爽やかな香りがふわり。

なめらかなこし餡の甘さとも相性がよく、暑い日に、冷たいお茶と一緒に味わいたくなるような、涼やかさを感じる一品でした。
世代を越えて人が集う、街に溶け込む存在
店先には、数名が並んで座れるベンチが置かれています。
購入したお菓子をその場で楽しむ方の姿もちらほら。私もベンチでアイスモナカを食べていると、隣に座っていた近所のご婦人と自然と会話が始まりました。

おいしい和菓子をきっかけに、ちょっとした交流が生まれるのも素敵です。
その間にも、家族連れやご高齢の方、カップルなど、さまざまな世代の方がお店を訪れていました。通りを歩いていた人が足を止め、そのまま店内へ入っていく姿も見られます。
昔ながらの和菓子屋を思わせる親しみやすさと、洗練された雰囲気。その両方を持ち合わせているからこそ、世代を越えて人が集う場所になっているのかもしれません。
季節の和菓子が身近にある暮らし
暑い日にアイスモナカを頬張ったり、自宅でお茶を淹れて大福や季節の和菓子を楽しんだり。和菓子が身近にあると、季節の移ろいを味わいながら感じる機会も増えていきます。
今日は自宅のおやつに、次は誰かへの手土産に。そんなふうに、その日の気分や過ごし方に合わせて立ち寄りたくなる「御菓子所 胡禾」。
新しくもどこか懐かしく、世代を越えて人が集うこのお店は、幡ヶ谷で過ごす毎日に、和菓子を選ぶ楽しみをひとつ増やしてくれる存在でした。

御菓子所 胡禾(こか)
住所:東京都渋谷区西原1-14-13
アクセス:京王新線「幡ヶ谷駅」から徒歩約5分
TEL:03-6760-2596
営業時間:10:00-17:00
定休日:月・火
駐車場:なし

















