ふらっと寄りたくなる小さな書店、代田橋「バックパックブックス」

3畳ほどのコンパクトな空間の書店、「バックパックブックス(BACK PACK BOOKS)」は、代田橋駅南口から出てすぐのところにあります。

「誰かこの街で本屋さんをやってくれないかな~」と思っていた店主ご本人自らが、書店をスタート。
2021年3月にオープンして、ちょうど2周年を迎えたタイミング。
「心のバックパックに詰め込めば詰め込むほど身軽になって何処へでもいけるような気がしてくる本をお届けする」というのがお店のコンセプトだそう。

すてきなコンセプトをもとに営業をされているバックパックパックスには、スペースの狭さを感じさせずに本をじっくりと見ることができる居心地の良さがあります。

旅や山の本がたくさん!取り扱いの本のジャンルも幅広い

古本メインですが、新刊やZINEなどの品揃えも。
コンパクトなスペースには本以外にも、手ぬぐいやバッグ、ポスターやCDがディスプレイされていて、見ているだけでも楽しめます。
旅や登山に関する本が充実していて、小説や漫画、映画や音楽関連など、さまざまなジャンルの本があります。

旅や登山がお好きだという、店主の宮里さん。
ご自身が登山された写真も本棚に飾られていて、個人的にはこの写真がとても印象的でした。
書店を訪ねたこの日も、タイのふらり旅から帰ったばかりとのこと。
セレクトやディスプレイに「好き、得意」を感じつつも、押しつけを感じないちょうど良さがバックパックブックスにはあるように感じます。

子ども向けの絵本や児童書の取り扱いも充実しています。
大人のわたしでも手に取ってみたくなるラインナップに、とてもワクワクしました!

図書館のような貸本システムがあります♪

店主宮里さんの好意で、貸本コーナーにある一部の本は借りることができます。システムと言ったら難く聞こえてしまうのですが、煩わしいことはなく…連絡先だけをお伝えするという簡単なものなので、気軽に借りられます。
大事な本なのでちゃんと返して欲しいです、と私が願わなくとも、お客さんとの信頼関係はちゃんと確立されているような気がします。

おもしろい企画を、今後も期待!

お店に集まるお客さんとともに作った冊子「MAKE SOME TRIPS!」。
宮里さんからの簡単な説明によると、旅好きのお客さんの旅の記録をあつめた冊子とのこと。筋金入りのゲーマーで東京から長崎まで徒歩旅を成し遂げた方へのインタビュー、ジェイムズ・ブラウンが好きすぎて、生まれ育ったアメリカまで旅したときのお話しなど、説明を聞いただけで心がおどるものばかり。

自宅に持ち帰って読み進めましたが、どの方のお話しも興味深くて、シンプルにおもしろかった!
冊子に寄稿されたお客さんと、実際にお話ししたくなります。
旅の内容のおもしろさもさることながら、表現力の幅が広い方ばかりで、読んでいてとても心地よかったです。

そして、旅の記録なのでもちろんですが、ウソがない。言葉、文章がまっすぐで、「伝わる」ということは、この感覚だなと、自分の中に確かに感じました。

現在は、2周年企画でお客さんからのオススメ本を紹介コメントと一緒に並べて販売されるそう。
今後はどんな企画が発案されるのか、今から楽しみにしています。

バックパックブックスには、心もバックパックも満たしてくれるような本とコミュニケーションがある。
本だけでなく、「この映画もお好きそうなので、ぜひ機会があったら…」と映画もすすめてくれるのは、新しい気づきや興味を引き出してくれるので、うれしいです。

ディスプレイされた本たちを眺めていると、旅をしているような感覚にしてくれる不思議な書店です。
お店を出ると、満たされた心や足も軽やかで、どこかへ旅をしたくなる気分に。
バックパックブックスの魅力を体感しに、代田橋へショートトリップ!

バック パック ブックス
住所:東京都世田谷区大原2-17-12 1F
アクセス:京王線代田橋駅南口から30秒
電話番号:なし
営業時間:14:00~23:00
定休日:不定休
季節・天候による変更あり。最新情報はSNSをご確認ください。

※記載情報は取材当時のものです。変更している場合もありますので、ご利用前に公式サイト等でご確認ください。