生バンドに合わせてカントリーが歌える!笹塚「リバティベル」

突然ですが、皆さんは普段どんな音楽を聴きますか?
ポップスやクラシック、アニソンなど、メジャーなものは生活のなかで自然と耳に入ってくることも多いですよね。しかし、この世にはたくさんの種類の音楽があり、ジャンルによっては全然聴いたことがない、なんてこともあるのではないでしょうか。
実は、日本ではあまり馴染みのないジャンルの音楽を楽しめるお店が、笹塚にあるんです。

カントリーミュージックに特化したライブハウス!

今回ご紹介するのは、ライブハウス「リバティベル」。笹塚駅北口から5分ほど歩いたところ、甲州街道沿いにある「ホテル ブーゲンビリア」の1階に位置しています。

このライブハウスでは、なんとカントリーミュージックばかりが日ごろ演奏されているとのこと!珍しいですよね。
カントリーミュージックというと、カウボーイがウエスタンハットをかぶってギターを片手に歌う、なんてイメージがありますが……。日本でどのように演奏されているのでしょうか。

中に入ると、日本国内とは思えない、アメリカンな雰囲気で溢れていました。アメリカを訪れたような心地になりますね。

大迫力な、バッファローのはく製もありました。

やはりありました!ウエスタンハット。大量に並んでいます。

ギターもいたるところに置かれていますね。

フロアにはテーブルとイスが並んでいます。スタンディング形式のライブハウスではないので、ドリンクやフードをいただきながらゆっくりと過ごすことができますね。

料金システムは、ミュージックチャージ料+チャーム料+1オーダー制。ミュージックチャージ料はライブの公演内容によって異なりますが、基本は2300円。
メニューは、ポップコーンやチキンなど軽くつまめるものもあれば、ジャンバラヤや焼きそばのようにお腹を充分に満たせるお料理もありました。

演奏を聴きながら夕食をいただくなんていうのも、優雅な時間を過ごせそうで素敵ですね。
ソフトドリンクの用意もありますので、お酒が飲めなくてもOK!

誰でもミュージシャンになれる場所!

この「リバティベル」では、一般的なライブハウスではあまり見ないような企画が催されているんです。
取材をした日の演目は、「カントリー歌道場」。なんと、生バンドの演奏に合わせてお客様が歌うための日だそう!演奏を聴くのではなく、歌うための日なんです。
ステージの上で、バンドの生演奏をバックに歌います。まるでプロのシンガーになったような気分を味わえますね!

ギター、ピアノ、フィドル(バイオリン)といった3つの楽器の伴奏に合わせて歌います。個人的に、普段バイオリンはなかなか生で拝見できないのでとても貴重な機会だなと感じました!

店内にたくさん置かれていたウエスタンハットやギターは、自由に使って良いとのこと。ウエスタンハットをかぶってギターを片手に歌ったら……。私がイメージしていた通り、本場さながらの雰囲気でカントリーミュージックを楽しむことができますね!

この日いらっしゃっていたお客様のなかには、「Red River Valley」のような教科書に掲載されていたクラシカルな曲を歌う方もいれば、そろそろクリスマスに備えたいからとエルヴィス・プレスリーの「Blue Christmas」を歌われた方もいらっしゃいました。
ちなみに、歌わずに楽器を持ってインストゥルメンタルを演奏するのもOK。好きな曲を好きなようにやる……まさにリバティ!自由で良いですね!

取材をしていることを伝えると、快くインタビューを受けてくださったお客様もいらっしゃいました。写真の掲載も顔出し大歓迎と言っていただき、ありがとうございました。
皆さま慣れている様子だったので昔から音楽が好きなのかと思いきや、退職後や還暦を過ぎてから歌やギターを始めたという方も多く、とても驚きました。
プロじゃなくてもステージで生の伴奏に合わせて歌えるのが本当に楽しいし、他のお客様の演奏を聴くと良い刺激をもらってモチベーションが高まるとおっしゃっていました。
ただ好きというだけでなく、向上心を持って取り組む趣味を持てるのは本当に素敵ですよね。そして何より、「リバティベル」のバンドの皆さんの温かさが好きなんだとか!

「カントリー歌道場」のバンドメンバーの皆さん。

左から、「リバティベル」チーフマネージャーのキャンディ岡田さん、オーナーのケン川越さん、フィドル奏者の河崎今日子さん。長年にわたってカントリーを演奏されてきた方々です。皆さんとても気さくです。

人前で歌うことは緊張しますし、自信がないと躊躇してしまいますよね。でも、ここは「歌道場」。その名の通り、上手くなるための稽古場でもあるのです。だから、初心者でもOK!
自身のある方は、思いきりライブ出演気分を味わうのもOK!
皆さんも「リバティベル」で、自分なりの音楽を楽しんでみてはいかがでしょうか♪
※伴奏可能な楽曲については、あらかじめお電話やメールにてお問い合わせされることをおすすめします。

長い歴史を持つ「リバティベル」

オーナーのケン川越さん、チーフマネージャーのキャンディ岡田さんにもお話をうかがいました。

「リバティベル」は元々、ミュージシャンやタレントとして多岐にわたって活動をされていた先代のオーナー・飯塚文雄さんが、50年ほど前に新宿で始めたお店でした。2000年代に入ってから「リバティベル」は笹塚に移り、飯塚文雄さんが亡くなられたため、ケン川越さんがオーナーを引き継ぎました。とても歴史のあるお店ですね!
川越さんや飯塚さんが学生の頃は、「洋楽と言えばカントリー!」と言うほど爆発的に流行っていたのだそうです。今、日本ではカントリーを聴く機会はなかなか無いかもしれませんが、ここに来れば当時の熱狂を体験することができますよ。

笹塚で心温まるカントリーミュージックを♪

※取材当時の営業日カレンダー

ご紹介した「カントリー歌道場」は、毎月第2金曜日に開催されています。取材当時の情報ですので、今後変更になる可能性もあります。最新のスケジュールは「リバティベル」の公式サイトでご確認ください。

聴くだけでなく、自分で歌ったり、ダンスをして音楽を楽しむことができる「リバティベル」。カントリーミュージックの優しい音色は、心身をリラックスさせてくれますよ♪
皆さんも、少しだけ非日常な空間で自由な音楽を楽しみませんか?

リバティベル
住所:東京都渋谷区笹塚1-61-8
交通:京王線「笹塚駅」から徒歩約5分
連絡先:03-5371-3560
営業時間:公演に準じる
定休日:不定休
駐車場:無

※記載情報は取材当時のものです。変更している場合もありますので、ご利用前に公式サイト等でご確認ください。