日替わりメニューでほっこりごはんタイムを。幡ヶ谷六号通り商店街「ご飯と喫茶 はじめ」

幡ヶ谷六号通り商店街のちょうどまんなかあたりに、タイル貼りの壁がかわいらしい小さなお店があります。
2021年8月にオープンした「ご飯と喫茶 はじめ」(以下はじめ)です。

木とタイルが印象的な、かわいらしいお店です

開店当初は夜も営業していましたが、おいしいお店を見逃さない住民の多い幡ヶ谷ですから、お昼の時点で千客万来、夜の分の定食が足りないことも増えてしまったとのことで、昨秋からは17時まで(売り切れ次第終了)となっています。

代休を取った平日、ゆったりランチしに行こうかなぁと思っているうちに時が過ぎがちな私としては、出かける時間がちょっと遅くなっても間に合うのでありがたいです。

木の扉や手書きの看板からも、おいしいごはんが出てきそうな気配があふれています。

店内はカウンター2席と、2人掛けのテーブルが3卓。
木を基調とした内装で、おしゃれでありながらどことなく懐かしいような、居心地のいい空間です。

私のお気に入りはカウンター席。調理をしている空気が感じられるところが好きです。

ちょこっと奥まった配置のテーブル席は、なんだか隠れ家感のあるスペース。
明るく商店街のにぎわいが聞こえてくる入口側&中央の2つのテーブルもすてきです。

実は3卓それぞれテーブルも椅子も違うんですよ。

ある日のA定食・牛ハラミ焼き

メニューは日替わりで、お肉系のA定食とお魚系のB定食から選べます。
その日のメニューはTwitterとInstagramでお知らせされますので、チェックしてみてくださいね。

飲食店のSNSというと、おいしそうな料理の写真がずらりと並んでいるイメージなのですが、はじめが載せている写真はなんとメニュー黒板のみ!

しかしながら、素朴な字で書かれた日替わりメニューは、厚切豚ロースしょうが焼き、とりの唐揚げおろしポン酢、ホタテとエビとアスパラのバターしょうゆホイル焼き、カレイの煮つけ、にくじゃがコロッケ、アジフライ、ブリ大根、ささみ梅しそカツ、すき焼き風肉豆腐、銀だらみりん、ナスとレンコンと鶏肉の甘酢炒め、さばの塩焼き……、まさしく王道ストレートなおかずの数々。
容易においしさを想像できて、文字だけでも胃袋をつかまれてしまうのであります。

はらぺこ度の高かったこの日はA定食・牛ハラミ焼きをチョイス。
やわらかいハラミを噛みしめるたびに、肉の旨みが口いっぱいに広がります。

はじめの料理はどれも丁寧でやさしさとあたたかみがあり、食べると気持ちがほぐれていくところが魅力なのですが、がっつり欲もちゃんと満たしてくれるのが素晴らしいです。
(それなりに大人になりますと、なかなかボリューム・スタミナ路線に邁進しきれない面もございまして、適量と食べごたえを兼ね備えたお店は貴重なのです)

量もどんとこい!な方はごはんをおかわりしてもりもり食べるのもいいですし、お好みで納豆・生たまごの追加もできます。各100円です。

ある日のB定食・銀鮭のカマ焼き&チャプチェ

日替わりおかずが2種類の組み合わせなことも。
ダブルのおいしさが楽しめるのでうれしいですね。

香ばしく焼かれた鮭カマは、ほどよく脂が乗っていてごはんがすすみます。
チャプチェも春雨のもちもち食感とごま油の風味がたまりません。

定食には豚汁、サラダ、漬物がつきます。

この豚汁が具だくさんですごくおいしいんです!
たっぷりの野菜、豚肉のコク、ほんのり甘みのある味噌の味わい……。
しゃっきりめな炊き加減のごはんも、いつもキラキラつやつやです。

もちろんおかずも大事なのですが、やっぱり土台となる「ごはんと味噌汁」があってこそ。
この基本がきちんとおいしいという時点で、はじめの良さを感じていただけるのではないかと思います。

食後のコーヒーでほっと一息

15時までに定食を注文すると、+200円でコーヒー・紅茶もいただけます。

食後のコーヒーまでゆっくり堪能して、今日はちょっと長居しすぎちゃったかも……と思いきや、体感の半分くらいの時間しか経っていませんでした。

居心地が良すぎて滞在時間が長くなりそうなお店なのに不思議と回転が早いのは、必要以上に長居するまでもなく十分なくつろぎ満足度が得られるからなのかもしれませんね。

ご飯と喫茶 はじめ
住所:東京都渋谷区幡ヶ谷2-5-8
アクセス:京王新線「幡ヶ谷駅」北口より徒歩約6分
営業時間:11:45-17:00(完売次第終了)
定休日:木曜日・日曜日・祝日

※記載情報は取材当時のものです。変更している場合もありますので、ご利用前に公式サイト等でご確認ください。