笹塚駅前交差点から北に細長く伸びる十号通り商店街。
どことなく下町情緒にあふれ、いつも地元の人たちでにぎわっています。
道の両側にずらりと並ぶすてきなお店の中から、今回は、神戸出身の店主が営むたこ焼&明石焼の名店・みなと屋をご紹介します。
たこ焼は本場関西の味!
みなと屋のたこ焼はあつあつふわとろ、本場関西の味を堪能できます。
外側はふんわり、内側はとろ~りなやわらかい生地と、大ぶりでぷりぷりしたタコが、お互いの良さを引き立て合い、たまらないおいしさです。
タコは船上で急速冷凍をかけた真タコとのことで、なるほど、抜群な鮮度と歯ごたえの理由が頷けますね。シャキッとした紅ショウガや風味豊かな天かすもしっかり脇を固めています。
たっぷりかかったソースとマヨネーズは、みなと屋オリジナル。
京都の業者さんに作ってもらっているというソースは、りんごで仕上げたフルーティな甘みがあり、酸味を抑えた手作りマヨネーズとよく合います。
出汁を効かせた粉も大阪の業者さんによるオリジナルで、たこ焼用と明石焼用では配合が違うのだとか。濃厚でコクがある“とよんちのたまご”の王卵、目利きの八百屋さんが毎朝築地で仕入れているネギなど、こだわりぬいた材料の布陣です。
そして、みなと屋1番のこだわりだというのが、ともちゃんこと奥様の知子さんの匠の技。
リズミカルにくるくるとたこ焼ができあがっていきます。
熱導率の高い銅板で素早く丁寧に焼き上げることで、このふわっとろのおいしさが生まれるんですね!
テイクアウトもできますが、できればぜひ店内で焼きたてを味わってほしいです。
春には桜えび入りバージョンも
大人気かつ10席ほどのこじんまりしたみなと屋は、満席だったり行列ができていたりすることも多いのですが、平日お昼過ぎに伺ったこの日は運良くさっと入店できました。
他のお客様も数組で、店内はわりと落ち着いています。……これはもしや、インスタで見て気になっていたあのメニューを注文するチャンスなのでは?
「アレ、できますか……?」
「できますよ!」
店主が気さくな笑顔でOKしてくれました。やったー!
じゃーん。
店内限定、通常メニュー+100円でオーダーできる桜えび入りたこ焼です。
桜の花とヒマラヤ岩塩のピンク色が春らしくてかわいいですね♪
塩でいただくと、生地のおいしさがさらによくわかります。
こちらはメニュー表には載っていませんので、タイミングが良さそうなら「できますか?」と聞いてみてください。ただし、バタバタしている時など「でけへん時はでけへんねん」とのことですので、なんでやねんと言わずに次のチャンスを狙いましょう。
他にも、ぱりぱりのせんべいでたこ焼を挟んだたこせん、お好み焼き風のたこ玉焼キャベツなどのアレンジも楽しめますよ。
変わり種もあります。手作りシロップのかき氷
ところで、店頭に氷旗がはためいているのにお気づきになったでしょうか?
そう、みなと屋はかき氷の名店でもあるんです!
季節ごとにさまざまな自家製シロップが登場します。
この日のラインナップはこちら。
アボカド、じゃがいもなどの変わり種も気になりますし、すっきりとキウイや不知火、きんかんミルクもいいなぁ。
いろいろ目移りしつつ、春気分な今日は、春のピスタチオミルクにしました。
シロップは注文のたびに仕上げているものも多く、お店の奥からピスタチオを削っているらしき音が聞こえてきます。
じゃじゃーん。
いかがですか、このときめきのフォルム。
桜えびたこ焼に引き続き、ついつい浮かれた効果音をつけたくなってしまいます。
氷はシャリッとふわっと、かろやかな口溶け。
香ばしいピスタチオと桜クリームが、見た目でも味でもすてきなハーモニーを奏でます。
桜の塩漬けとオレンジピールも素晴らしいアクセントです。
中にはいちごもごろごろと!
この一杯に春が凝縮されていると言っても過言ではないでしょう。
みなと屋のかき氷、研究を重ねて年々進化しているように思います。
数量限定のものや提供期間が短いものもあるので、どうぞお見逃しなく!
なお、お店が混んでいる時の追加注文は並び直しになる場合もあります。
たこ焼や明石焼を食べたらかき氷も、かき氷を食べたらたこ焼・明石焼も食べたくなること請け合いですから、甘い&しょっぱい、あつあつ&ひんやり、最初から両方注文しておくのがおすすめです。
みなと屋
住所:東京都渋谷区笹塚2-41-20 岡田ビル1F
アクセス:京王線「笹塚駅」北口から徒歩4分
営業時間:11:00-19:00(18:30ラストオーダー、商品なくなり次第閉店)
TEL:03-6383-3120
定休日:水曜日